開催への想い

【本大会開催にあたって】

こんにちは。
本大会発起人の牧野かおりと申します。

小さい頃から泳ぐことが大好きで「いつか憧れのトライアスロン大会に挑戦したい!」と練習を始めた22歳の時、血液がん・悪性リンパ腫ステージ4と診断されました。
進行期だったため、当時の臨床試験治療に参加、より強力な抗がん剤治療を受けました。
その副作用はとても辛く、トイレへ行くほんのちょっとの距離も歩けずにハイハイしていくほど、体力も気力もすっかり落ちてしまいました。

「もう二度と泳いだり走ったりなんてできないだろうなぁ。それどころか半年後には生きていないかもしれない。」
そう諦めかけていた時、がん治療中や後にスポーツをされている方々の存在を知り、その姿から生きる希望と一歩を踏み出す勇気をいただきました。
「もし生き残ったら、憧れのトライアスロンを通して、みなさんからいただいた生きる希望や一歩踏み出す勇気を伝えられたらいいなぁ。」
そんな思いが芽生え、そしてその想いが私自身を奮い立たせてくれました。

治療を受け、部分寛解(50%以上の縮小がみられること)に至り、治っているのか治っていないのかわからない状態、本屋さんで立ち読みするだけで筋肉痛。そんな状態から「トライアスロンを通して生きる希望と勇気を伝えたい!」と再び泳ぎ、走り始めました。
治療から4年後に200㎞の宮古島トライアスロン大会を完走。
その後、ただ走るだけでなく想いを伝えられたらいいな、と「Cancer Survivor Never Give UP(がんサバイバー*さん、今を楽しむことを諦めないで)」とのメッセージを着けて100㎞マラソン大会や海外でのトライアスロン大会を完走しました。

「もっとがん支援に対してできることはないかな?」と考えたところ「スポーツイベントを通して、がん支援を行えたらいいな。」と思い始めました。
そんな想いを持った一方で「そんな大きなことを企画・実行するのは、私には無理だー!」と諦めかけていたところ、周りの市民アスリートの方々のおかげで2022年、第1回大会を開催することができました。

大会当日は全国各地の参加者ランナーさんやAYA世代がんに関わる方を中継でつなげ、その模様をYouTubeライブ配信します。
「走る・歩く・配信見る・応援する」お好きな形式でどなたでもご参加いただけます。

ご参加くださるみなさん、一人ひとりの存在のおかげでこの大会は成り立つことができます。
ぜひ!ご参加いただけましたらとても嬉しいです。

※がんサバイバーさん*:がんと診断されて治療中、あるいは治療後の方々

【寄付先への想い】

本大会の寄付先は「樋口宗孝がん研究基金」さんです。
「樋口宗孝がん研究基金」さんでは小児・AYA世代(15~39歳)でがんに罹患された方を支援されている各団体さんへ助成金をお渡しする支援活動をされています。

数あるがん支援の中でも、今大会では特にAYA世代がん支援に力を注ぎたいと考えているのは、本大会発起人・牧野の経験に基づいています。

私が罹患した病気は日本人にはとても少ない種類(希少がん)であり、同じような方、特に進行期の方、さらに同世代ともなると出会う機会はなかなかなく、15年以上もの長い間孤独を感じていました。

そのような中、あるAYA世代がん支援団体さんのイベントに参加しました。
そこで、偶然にも同じ病気の方と出会うことができ「私一人じゃなかった!」と孤独感が癒され、さらにその方から今を楽しんでいく勇気をいただき、もう感激と喜びの涙涙でいっぱいでした。
そしてがんの種類は違っても、同じような世代の方のがん経験を聞いていくうちに、これまで言葉では表現できなかった自分自身の悲しみや辛さに気づくことができ、凝り固まった心がほぐれていきました。

AYA世代がん支援団体さんのイベントに参加することで、がん治療中だけでなく治療後の人生において、進学、就職、恋愛、結婚などAYA世代特有のライフイベントとがんについてお話したり、情報共有できる場が少なく困っている方々がたくさんおられることを知りました。

「大好きなスポーツを通して、小児・AYA世代がんの方々のお力になれたら」

そのような想いを元に大会実行委員会内で話し合った結果、今回の支援先を樋口宗孝がん研究基金さんにすることが決まりました。

みなさん、ご協力くださり、ありがとうございます!

樋口宗孝がん研究さん Webサイト http://m2cc.co.jp/mhf4car/

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